Three-Body三部作の感想

実に1年以上かけて、Three-Body三部作

The Three-Body Problem

Dark Forest

Death’s End

を読んだ(私のような弱小には影響力がなく、上記のAmazonリンクもアフィリエイト広告ではないため、是非安心して遷移、購入されたい)。

原文は中国語だが、日本語訳も出ており、当初私も日本語版の上巻(邦題「三体」)を読んでみたのだが、私は昔から日本語訳された小説というものが苦手で、かなり序盤で挫折をしてしまっていた。

そうしていたところ、Netflixで同シリーズがドラマ化され、シーズン1を面白過ぎて一気見した後、シーズン2を待てないため、英語の勉強にもなればという思いで、英訳版をKindleで購入し、通勤途中や寝る前に少しずつ地道に読み進めていたのだ。

ストーリーは壮大過ぎて、語彙力にも宇宙に関する専門知識(?)にも乏しい私には、具体的な中身に触れてここが良かったとか秀逸だとか語る能力がないのだが、とにかく「凄すぎる」の一言に尽きる。これだけ長大な物語を読んでの感想が「凄すぎる」の一言に尽きてしまうコメント力の無さに我ながら悲しくなるが、本当に「お願いだから読んでください。読んだら一緒に好きなシーンについて語り合いましょう」という気持ちである。

ちなみに、日本語版のレビューには、「中国人の登場人物が多すぎて覚えられない」というものが多かったと思うが(私の勧めで日本語版を読み始めた妻(残念ながら、私から既に致命的なネタバレを受けており、可哀そうな存在である)も、同じことを言っていた)、その点は英語版でも変わらない。何度も何度も、巻頭の登場人物リストに戻っては記憶定着を図る必要がある。

この作品を読む前には、今まで読んだ中で一番好きな小説は、貴志祐介の「新世界より」(これもアフィ広告ではないので安心して購入してほしい)だったが、今後はThree-Body三部作と答えることになりそうである(特に誰も訊いてくる訳ではないが)。

なお、上記のとおり、Netflixのドラマが面白過ぎて小説に再挑戦した訳だが、小説を読んでみて思うこととして、Netflixのドラマ化は人物、設定ともに原作を滅茶苦茶に無視しており、色々と浅い。読書が苦でなければ、是非小説の方をトライしてみて欲しい。

やっぱり、宇宙はロマンがある。

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