―――――――― 目次 ―――――――――
1. 勉強スタイル、要した時間等について
2. 使用教材について
(1)全体像
以上については過去記事①参照
(2)各教材の説明
【インプット教材】
以上については過去記事②参照
【アウトプット教材】
以上については過去記事③参照
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【最大限の敬意を表しつつ(with all due respect)、使用してみたものの、個人的には不要であったと考える教材】
・「カリフォルニア司法試験に独学で黙々と挑戦する会」様の合格者ノート
勉強を始めた初期に購入し、使用させていただいた。
価格も良心的で、独学で試験に挑戦するという自分の状況と会のコンセプトが一致していたため、このノートの存在そのものに勇気づけられた部分は間違いなくあった。
しかし恐れ多くも、以下の点で、少なくともすでに紹介した他の教材には劣っていると感じた。
■ 各論点の記述が冗長
→ 理解用の解説(インプット)と論証暗記用の記述(アウトプット)を一つの教材で兼ねようとしているためか、「帯に短し襷に長し」な印象を受けた。
■ 試験対策上の優先度が低い論点も多く、論点間の優先順位付けもされていない
→ 内容が網羅的である点は辞書的資料としては有用だが、限られた時間で効率的に合格を目指すという観点からは、必ずしも望ましい構成とはいえない。
■ 英語表現に難があり、誤記も散見される
→ 率直に言えば、典型的な日本人英語で記述されており、英語としてこなれていない印象を非常に強く受けた(終始「To speak English fluently is difficult, but I enjoy to study it.」のような感じである)。また、客観的に見ても誤記と思われる箇所が比較的多かった(もちろん、この手のオリジナル教材にはある程度誤記が含まれるものだが、本教材は他と比べてもやや多いと感じた)。またCalBarの勉強は、(特に留学をしない独学組にとって)「英語力の向上にも繋がる」という点が極めて大事な副次的メリットとなると思われるところ、この欠点は個人的には非常に大きく感じた。
・Smart Bar PrepのCA Essay Priority Outline
現地予備校の論文用論証集である。
サンプル画像(ウェブサイトより)のように、論点ごとに重要度分けされており(過去に試験に出題された回数で分類している)、メリハリを付けた勉強ができる。
だがこの教材も、あまりにも各論証が長く、そのまま論文試験用に暗記をするのは不可能である。
通読していると、いつもいつの間にか寝てしまうし、何回読んでも「こんなのあったっけ?」と新鮮な気持ちになる論点が消えない。
このような悩みを抱えつつも、いかんせん「Essay Priority Outline」という名前なので、私もついつい「論文用にはこの教材を使って勉強した方がいいんだ」と思い込んでおり、一生懸命に重要度がMedとHightのものについては暗記しようと試みて数か月間勉強していた。
別の記事でも書いたが、このような勉強方法をしていることを事務所の先輩(NY州資格者)に話したところ、「こんなんで勉強していたらダメだよ!いつもロースクールの図書館でインド人の友達と勉強していたんだけど、そいつもこれで勉強してて、ふと見るといつも寝てるんだよ。だからSmart Bar PrepのMCQ Smart Sheets(注:過去記事②参照)をやった方がいいよってずっと言ってた。だから川上君もそうした方がいいよ」と言ってもらうことができ、それをきっかけにこの教材を使うことはやめた。
今振り返っても、この瞬間が試験勉強において最高のファインプレーだったと言える。上記をズバリ指摘してくださった事務所のK先輩には大変感謝している。
3. 具体的な勉強方法について
~続く~
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