MPRE受験体験記(準備編①――試験のbooking)

カリフォルニア州弁護士として登録するためには、司法試験に合格するほか、大きく、

 

・Moral Character審査

・倫理試験(MPRE)の合格

 

が必要となる。詳細は、うに弁護士先生のnoteに詳しいのでそちらも参照されたい。(あとは、大使館での宣誓もあるが一瞬で終わるらしい。)

 

前者のMoral Character審査は、要するにサイコパス等でないことを確かめるためのバックグラウンドチェック的なものであり、必要な質問に答えたり、書類を提出し続ける単純な事務作業である。過去記事「CA州弁護士登録に関する備忘(moral character determination編)」、「指紋採取に行ってきたin東小金井」を参照のこと。準備に当たっては、ドナルド先生のブログ若手弁護士エスワイ先生のnoteも大いに参考にした。

 

後者のMPREは、弁護士倫理(Professinal Responsibility)に関する択一式試験で、全米共通で行われるこの試験に合格することが、州弁護士として登録するために必要である(合格に必要な点数は、州ごとに異なるらしい)。

厄介なことに、このMPREは、必ず米国のいずれかの州で現地受験をする必要があり(コロナ禍には東京でも受験できたらしい)、本番の司法試験をリモート受験できた私も、ついにアメリカ合衆国の国土に生まれて初めて足を踏み入れる必要が生じた。

 

日本人が受験する場合、グアム等が人気らしいが、私の場合には……

 

NYC(New York City)

 

を選択した。

米国初上陸でいきなり「テッペン」を狙うのは、非常に意欲的な決断だと思う。

しかし英語が大好きな私にとっては、映画やドラマで見続けて「いつかは行ってみたい」と長年思い続けた憧れの地であり、せっかく米国に行くのであれば「本物」に触れてみたい気持ちが強かったのだ。

 

ということで、8月20日正午(現地時間)より、

 

Pearson Professional Centers-NY (Herald Square)
という試験会場での受験を予約した。

 

 

 

 

夏休みなので、家族での旅行も兼ねて、4泊5日(6日?)の旅程となる。

 

一般的にはそこまで難易度が高い試験ではないと聞くが、事務所の優秀な先輩でも一度不合格になっており「マジでちゃんと勉強した方がいいよ」と助言された。もとより当方、これまで生きてきた経験上、何事においても舐めてかかるとロクなことにならないと思っているため、テキトーな準備をするつもりなどはない。そのまま英語の勉強にも直結するわけだから、ガチで勉強しようと思う(弁護士の実務でも、弁護士倫理上の問題について英語でディスカッションできれば、どこかの場面できっと役に立つことがあるだろう)。

そもそも家族で行くということもあり、航空券だけでも往復で約100万円という、予約確定ボタンを押す際に軽く手が震える金額を払っており、「楽しい家族旅行でした」と済ませられる投資ではないと認識している。

 

頑張ろうと思う。

 

(続く)

 

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