カリフォルニア州司法試験の勉強方法などについて①

2025年2月のカリフォルニア州司法試験に無事合格したため、今後、何度かにわたって、私の勉強方法などについて記していきたい。

1. 勉強スタイル、要した時間等について

私は留学経験はなく、日本国内の法律事務所で勤務しながら(途中、出向していた期間もある)勉強を続けていた。(既知のとおり、カリフォルニア州司法試験は、日本法弁護士であれば留学経験がなくとも受験資格が得られる。ちなみに言えば、私のように、日本の大学の法学部もロースクールも出ていなくても、問題なく受験可能である。)
そのため留学経験者の間で一般的と思われる、数か月で一気に詰め込むスタイルではなく、長期間にわたって少しずつ積み重ねる形で学習していた。
具体的には、1日30分~1時間程度の学習をコツコツ続けた期間が約2年あり、試験直前の2025年年明け以降は、1日3時間ほどの勉強時間を確保していた。

 

カリフォルニア州司法試験合格に必要な勉強時間について、ChatGPTに訊いてみたところ、

 

■ 一般的な目安(米国ロースクール卒業者)
400〜600時間程度
■ 外国法資格者(特に日本の弁護士や法曹関係者)
800〜1,200時間程度
 

とのことであるので、上記の私の勉強時間(約700時間ほど)は、一応足りているということになるだろう。

 

2. 使用教材について

 

(1)全体像

 

勉強期間を通じて、さまざまな教材に手を出し、試行錯誤を繰り返してきた(上記のとおり、私の勉強期間は比較的長いため、その間、他の受験生よりも比較的多くの教材を目にしたり、試してきたと思う)。そのうえで、後知恵で、もしタイムマシンで勉強初期に戻れるとしたら、必要十分な教材は主に以下のとおりと考える。

 

【インプット教材】

・日本人ノート(というよりも「日本語が(も)書かれたノート」であること。なんでもよい)

Smart Bar PrepのMCQ Smart Sheets

・「わかりやすい米国民事訴訟の実務

・「アメリカ憲法入門」(自分は第8版を中古で購入したが、何版でもよい)

・うに弁護士先生「Essayのためのシンプル論証集

 

【アウトプット教材】

青本(論文)

赤本(PT)

赤本に掲載されていないPT過去問

AdaptiBar(短答)

 

【最大限の敬意を表しつつ(with all due respect)、使用してみたものの、個人的には不要であったと考える教材】

・「カリフォルニア司法試験に独学で黙々と挑戦する会」様の合格者ノート

Smart Bar PrepのCA Essay Priority Outline

 

(2)各教材の説明

 

~続く~

 

※本記事にはアフィリエイト広告は含まれない。

 


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