『インザ・メガチャーチ』を読んだ

読んだ。

作者である朝井リョウ先生は、私と同世代(一個上)のただの天才。

超話題作。45万部とか売れすぎ。

多作ゆえ、全作品はとても読めていないが、デビュー作の桐島に始まり、直木賞の何者、それから爆笑コラム集のゆとりシリーズなど、どの作品でも圧倒的な才能を見せつけている。

あの、一つ一つの文は誰にでも書けそうなほど日常的な言葉遣いなのに、まとまった文章になるとこれほどまでに読まされるのかと、本当にいつも驚愕する。文句なく、今年イチの一気読み作だった。

なお私は、今作の最後は、どの登場人物にとってもハッピーエンドと解した。

たしかにどの登場人物にとっても主観では「この先どうしていけばいいんだ…」という割とネガティブな状況で幕を閉じたが、そこに至るまでの経緯やその状況下での彼らの気持ちを読んでみれば、どの登場人物もが、それぞれの痛みを通じて、自分の熱量を向けるべき適切な方向だったり(久保田)、熱量が高まりきった挙句に(作中の言い回しを借りると)「自分を使い切った」ことによる達成感みたいなものを得られて冷静に自分の日常生活に戻っていくきっかけが得られたり(二人の「すみちゃん」)、したのではないだろうか。そういう意味での救いは感じて、読後感も良かった。

なお何を血迷ったのか、並行して、three body problemの二周目にも入っている(これはまた読み終わるのに、1年ほどかかりそうである…)。

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