目標を意識することよりも、そのために自分で構築した「システム」をひたすら守る(stick to it)ことが大事である。
例えば「10キロ痩せたい」との目標があっても、その目標を意識すること自体では目標達成に繋がらないし(当然)、またその目標を意識して漠然と努力(例えば「なるべく食べない」「なるべく走る」)をしても、なかなか思うように結果がないことで焦って、嫌になって挫折する。
大事なことは、目標達成のために自分なりにシステム(例えば「毎日2キロ走る」)を作って、一旦目標は忘れて日々淡々とその「システム」をこなすこと。
そして重要なことは、日々のなかではあえてその目標を忘れること。
感情をなくすこと。黙々と盲信的にこなすこと。
目標との関連性を切り離して、そのシステムを機械的に自律させること。
だから(目標を念頭に置いた)「ルール」という呼び方ではなく無機質で機械的な「システム」という呼び方が合っている。
そして数か月、数年単位でたまに目標を思い出して、自分がこれまでにその「システム」によって達成できた成果と見比べて、その「システム」が効果的なものだったかどうかを検証する。目標を思い出すのは、この定期メンテナンスのときだけでいい。
そこで必要であれば、「システム」を見直していく。
これを繰り返す。
達成に時間がかかる目標であれば、こうやって「システム」を自律化させておくと、自分が目標達成に遠いことにフラストレーションが溜まらずに済む。
あとは、どれだけその「システム」に盲目的に従えるか。
どんなことでも、この法則は当てはまる。